- プログラマが知るべき97のこと/著者不明
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以前に「ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと
」という本を読みましたが、体系的には同じでそのプログラマ版になっています。
ただし、レイヤーが違うので書いている内容も別物。
仕事やキャリア上、どちらが今の自分に近いのかで読み分けてみるのもいいかもしれません。
この本は、世界で活躍する著名なプログラマの体験からくるベストプラクティスとなっています。
それを読んで感じたことは、
・ どんなに優秀なプログラマでも躓く問題というのは同じである
・ 問題が大きかれ小さかれ対処する方法はごく基本的な解決方法をとる
・ 原始的な技術とアルゴリズムの重要さ
・ プログラムを芸術へと昇華するそのこだわり
・ 学び続ける姿勢
といったことでしょうか。
具体的なソースの書き方というものを示したものではありません。
ただ、プログラマとはいえソースコードを書く意外に知るべきことが数多くあるというのも事実です。
そういったことを、それぞれ経験豊富なプログラマの体験を通してつづられており、プログラマとして経験があるエンジニアが読み進めていると誰しも当てはまるということがかかれているかと思います。
この辺は、誰しもが通る道であるということがわかり安心感も得られます。
特にテストのこと、人間関係、そして保守性への考慮とコードへの美しさのこだわりというのが目に付きます。
これは一般的によく言われていることですが、多くのプログラマ改めてそう書いているのを読むと、その重要性というものも増して感じ取れるのではないでしょうか。
そのプログラマとしてのこだわりと、基礎的な知識が如何に大事なことであるかということを。
優秀なプログラマほど、考えが複雑であるように見えますが（確かに面と向かってしゃべると何を話しているのかわからないことも多々ありますが）、結構シンプルでそのシンプルな考えを徹底する強いこだわりがあるのだなと感じます。
プログラマがソースコードのことだけでなく、プログラマとして生き残っていくためのノウハウを詰め込んだ一冊となっており、プログラマのみならず一緒に仕事をする非エンジニアも、その考えを理解できるのはないかと思います。